謎の装置、展示します
こんにちは、ドーナツです。
昨日、深夜まで制作していて肩がバキバキ。夜って本当に作業しやすくて困る。昼間は全然なのに。夕食も食べて一杯やって「よしやるか」となるあの感じは何。
月に一度のワークショップ、今日は集大成のような気分で課題をした。これまでの日記にも書いたけれど「表現と体癖」をテーマに、整体指導をされる方のもとで体やその人自身から見た表現を参加者で探っていくもの。具体的には課題に合わせて自由に持ち寄るのだけど、作品への評価は目的ではなく「わあ、なにこれ」「なんでしょうね、これ」をみんなでやっていく会。
のちのち本になるので詳しいことは省くけれど、私が作ったものは、木枠に張った布から細い糸を数本垂らし、糸の先にクリップをつけた、扱いの面倒な繊細な装置だった。
私はこの課題の初めの頃、絵を描くことができなくなっていた。自分から何かを出そうとして回を重ねる中で、刺繍という技法を手にした。そして課題のために何かを新たに購入することなく、いつも家の中にあった身近な物から制作していた。
そのことが、一つにまとまった作品だった。
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私は両手に収まるくらいの小さいものが好きで、家の中は細々としたものが多い。子どもがドングリを集めて喜ぶような感覚をずっと持っている。けして広いとは呼べない空間に、好きなものを集めて、そこでずっと一人で遊んでいる。
私が作った装置に付いてるクリップには、そんな物たちを挟む。薄い布と細い糸なので重いと簡単に壊れてしまう。これは、ぶら下げるために強度を上げるような装置ではない。私が好きなサイズや重さのものしかぶら下げられない。
拾った葉っぱ、レストランでもらった焼物の鳩、てんとう虫柄のコマ、貝殻、木の皮、そんなどうでもよいものが、ぶら下がってずっと揺れている。
よく分からないけれど、こんなものが生まれた。作ってみて初めて分かったことや、それを人に見てもらって、触ってもらって初めて気がつくことが沢山あった。今書いたことは、作る前は分からなかったことだ。
作ることで「もっとこうしたい」がさらに生まれてくる。この、用途のない装置にも、さらにこの装置らしくなっていく余地がまだまだあることに気付かされる。
これは私のスタイルのプロトタイプになるんだ、と思った。
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このワークショップは、展示会が最後にあります。
この装置はそこで展示する予定です。
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「表現と体癖」展
10/18(月)-23(土) 12時-20時
会場:喫茶・馬天使
東京都八王子市中野上町4-29-16
西八王子駅北口から徒歩20分
出品者:青柳光春、岡本妙子、織田恵実、香取亜美、窪田美樹、鶴崎いづみ、外山朋子、星野美代子
講師:川﨑智子(と整体)
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