つやめいた夜

こんにちは、ドーナツです。

九日。自分のいる建物が濁流に押し流される夢を見た。自分の夢には架空の建物がよく出てくるし、毎回本当に存在するかのように景色が体感として残っている。家が動いている感覚もまだ体が覚えている。友人と一緒に窓の景色が移動してるのを見ていた。ドラえもんの劇場版「雲の王国」で、世界規模の大雨によってのび太の家が波に飲み込まれるシーンがあるけど、あの印象的な恐ろしさを思い出す。

夢の中では、流されながら助かることを知っていた。筋書きを知ってる映画を観ているような感じ。急にある人がその災害を奇跡のように止めて、全てがおさまった後に私はその人の元へ駆けていって夢が終わった。まるでよくある映画みたい。湿気が夢まで湿らせてきている。半分起きている時の夢は勝手に話を変えたりできる。

湿気た気候だと胃腸に来る。夕方に生姜湯を作って飲んでみる。生姜を擦り下ろして、湯通しのあと濾して、山葛を練って、はちみつと檸檬とフェンネルで味付け。美味しい。飲みながらこれを書いている。

夜は近所に越してきた友だちと散歩。外は水中みたいに湿気った空気で街灯がぼやけていた。濡れて艶めいた植物や、住宅の造りをみんなで観察しながらあれこれ話す。都会の散歩は楽しい。先月最終回を迎えた「大豆田とわ子と三人の元夫」について話す。最初から最後まで観ていたのに、まだあのドラマのことがよく分かっていない。

アイスを買って、そのまま友だちの家でテレビを観る。フレシノさんと松たか子さんがMステでドラマの主題歌を歌っていた。トラックメイカーのスタッツさん、絶対いい人だ。そのあとYoutubeで私の好きなK-POPアイドルを紹介させてもらった。魅力を伝えるのは難しい。