あることないこと

ドーナツの絵日記

不調の時、どうする。

先日「元気だ」と書いた後あたりから不調になってきました。これはよくあることで、どうやらブログなどで近況を書きたくなる時というのはその波のピークに相当するらしい。

これまでも幾度とあったことであり、まるで外に向けて書いたせいでペースが崩れてしまったように思っていたのですが、そうではなく、もっと俯瞰したところから感じれば私は波の中にいただけであった。

私の不調のサインは分かりやすい。

周りのことでイライラし始める。些細なことに批判的になり、文句が増える。胃腸が荒れる。肌が痒くなる。いつもより少しだけ体が重くなる。知らないうちに心の中で自分の現状や性格への否定を始めている。感謝の気持ちがなくなる。

今回はここで気が付いた。
「あ、疲れてる、不調だ」と。

ここで気がつかないまま進むと、

イライラが膨れ上がり常に怒るようになる。朝から晩まで自分への否定が止まらなくなる。食欲が減退し、ベッド起き上がるのが辛くなる。最後は落ち込んでしまい、動けなくなる。なんとなく死ぬ想像をし始める。

こんな軌道を描いていきます。

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不調だと気が付いたときに出来ることは、とにかくよく休むことだけ。とくに睡眠は大切。いつも「このくらいやって当たり前」と思ってることを半分以下に減らす。いいじゃん、いいじゃん、それでも全然いいじゃん。と言ってくれる人物を自分の内側に召喚する。

自分を大嫌いになる気持ちが歯止めの効かないところまで到達する前に、そのエンジンの回転数を落とすのが目的です。イライラする程度の初期段階だったら、自分自身を緩めるような優しい呼びかけはまだ効果があります。

不快な気持ちを誤魔化して、何かに興じたり食べたり飲んだりするのも、一時的にはアリですがあまり根本的ではない。コロコロと気分転換はさせてあげつつ「それで、今日はどうしたのよ?」と、聞いてあげる時間もなかなか大切です。

あれもイヤ、これもイヤ、これがムカつく、悲しい、つらい、本当にウンザリだ。

ここに、一切の茶々入れません。そう言うお前はどうなんだとか。自分にも非があるとか。相手の気持ちを考えろとかは、この時は一切いらないです。話を最後まで聞いてあげる最高な友達に、心の中に来てもらいます。なぜそうするかというと、出したことに素直に共感してもらえると自分が納得して、本当に重要なこと以外の些末なことは落ちていくからです。

私は散歩しながらこれをやって、三十分くらい歩いてると、歩き出す前に気にしていたことがわりとどうでもよくなります。かなり溜まってる人は、極太のペンでノートに殴り書きするのもオススメです。燃やすとスッキリします。体感重視の人には効果アリ。

書いてる途中に、あまりにも小さなことで怒ってるから笑えてしまうこともあります。嘲笑ではなくて、なんかちょっと必死になってしまってる自分への愛らしいような、バカだなあ、みたいな気持ちです。

日頃から我慢を重ねまくって、何十年と生きてきた場合はこれだけは済まないところがあります。私も気が触れたように泣いたり怒ったりして出してきて、ようやく今ここ、という感じです。自分や他者を傷つけないやり方で、感情をたくさん出してください。自分が怪我しちゃったら、ごめんねと言ってください。残念ながら、あなたが自分をどれほど無価値で死に値すると思っていても、あなたの命は問答無用で貴重で、そこにあるだけで宝物です。自分でそのように思えなくても全然大丈夫。

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これらは私のやり方ですが、この回復途上は人により千差万別で、それが大変すばらしく面白いところです。

底の底まで落ちた時、素晴らしい出会いをすることもあります。そこで救われたもので目を覚ますこともあります。新しい価値や、知識に出会うこともあります。その精査や分別は、後からでも出来ることです。

不調は、それまで高まっていた波がゆっくりと穏やかにバランスしていく過程なので無駄も無意味もありません。逆に言うとそこにだけ意味があるわけでもない。感情に飲み込まれたときの体感を知っていることが重要です。

ただ、これはやっぱりちょっと大変で過激なことなので、波を緩やかにしたり、波の役割を理解してそれを利用するような、内面サーフィンの技に慣れていけば自分はけっこう楽になりました。

結局は自己探求なのですが、それを面白いとどこかで思える人ならきっと色んな技を身につけていけるはずだと思います。

自分を知る。

特技や不得意、生来の好み、動きやすいやり方、落ち着く場所。そういうことは、不調の時の自分がよく分かっています。不快で嫌な状態になってしまった自分を毛嫌いしたりせず、モヤモヤをちょっと感じてみて、表現する時間を与えてみて、暴れ出しそうな自分と熱烈な時間を過ごされてみてはいかがでしょう。

 

なんてことを、書いてみた。

 

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