無知のうっとり

こんにちは、ドーナツです。

暑かった。日毎に夜も暑くなっていきますね。先週、雨続きだったあとの晴れはまだ涼しさが残っていて空気が爽やかだったのですが、こうして毎日ほぼ晴れていると空気もどんどん温まっていく気がします。暑さの感じが日々、変化していく。外出ばかりでゆっくり散歩をしてなかったので、世界の観察もふくめて明日は出ようかな。せっかく虫除けスプレーも買ったところだし。

私はTwitterが好き。一四〇字以内に言いたいことを収めて、どんどん流れていく川にポッと投げ入れられる、その速さとキリのいいところが性に合ってるから。限られた場所にセンテンスを詰めるのとても好きだし得意な方だと思う。ただこのブログをやり始めて気が付いたことがあって、それと同じ感覚で長い文章を作ってしまうとかなり読みにくくなるということだった。詰め込みすぎて窮屈な字面になる、読む気が失せるような印象が出るんじゃないかと思った。

 最近とても気になっていて、目を通すとうっとりしてしまうのが千葉雅也さんの文章。知識や感性、奥行きや懐の広さ、据えている美意識が私にはないものなので本当にただ素敵だなと思っているだけ。このように書きたいとか、どうしたら書けるとか、そういうことでもないのだけど。とにかくただ良いなと思って読んでいる。ケースに入れて飾っておきたい。これは褒めてるのかな。

何かを作りたいとき。目線の先に素敵な人、憧れている人、愛する人を旗印のように点在させて進む。色んな要素を自分の中で混ぜていく。それで何が生まれるのか自分でも分からない。その人を知らないのに、素敵だと思い込める。好きになるときはたいてい思い込みから。その狭さや無知さが頼りになるときもある。そう願ってるけど。