あることないこと

ドーナツの絵日記

なきがら

こんにちは、ドーナツです。

今日の湿気はすごかった。外を歩いているとき水の中を泳いでるのかと思った。去年よりも湿度が高いかもしれない。この時期は街なかで色んな所が苔生し始めるけど、去年と比べても苔が濃かった。起床時や日中もけっこうぐったりする。ストレッチをしてとにかく体をいろんな方向に動かすと私は気候に引っ張られずに済む気がする。除湿機の導入に悩む。

先月からイヤホンを失くしたり、スキャナーやキーボードにお茶をこぼしたり、なかなかズボラが突き抜けている。しかし無ければ無いでなんとかなってしまうという。購入するつもりでまだ決めていないものや、そろそろ在庫がなくなる日用品もある。だけど、買いに行くのも注文するのも億劫。たぶんお金の出入りが滞っていてそれが薄っすら気持ちのストッパーになっている。

「絵が描けない」と思ってから元々少ない発注がさらに来なくなり、色々振り返り、休みながら模索していた。今は真っ暗だったところに小さいロウソクが灯った感じ。それが消えないようにする。やるしかねえだろ、の気持ちと、嘘がないようにしたい、の気持ちが張り合っている。なんで絵なんか描いてる?というところから掘り返さないといけなかった。

自由な生き方と身勝手さは全然違うもので、自分はただの身勝手だった。


夕方、外に出て散歩。休憩は散歩にするのが良い。すごくスッキリする。あの歩いているときに踊りだしたくなるほど前向きになるのはなぜなんだろう。好きな音楽を聞いてるのも要因としてある。つらいときは泣きながら歩いたりするが、どのみちスッキリはする。これは整体に関することだけど、休むことで疲れを解消する人と、動くことで疲れを解消する人がいるらしい。散歩しているときが本当に幸せだと思う。人と出かけるときもよく散歩を提案する。

途中、電線に椋鳥(むくどり)がたくさんとまっていた。いつもこの時期の夕方に集まっている。真下にいると糞を落とされるので気を付けないといけない。ピュルピュル鳴く声を背にしてに歩いていたら、死骸が一羽落ちていた。
「あっ」と思って一度通り過ぎてしまい、近くにあった大きい葉っぱをむしって引き返し、そっと包んで手に持った。どうしよう、都会に土はない。あったとしても人の家にある敷地。しばらくウロウロする。死んで間もなかったのか小さい体が温かいままだ。間近で見ることがないけど鳥は羽が綺麗だ。すべてが小さい。死んでもかわいいなあ、と思った。

子供の頃は、車道に横たわる猫や潰れたカエル、引きちぎられた鳩を見てすごくショックを受けたっけ。都会って綺麗にそういうものを隠す。結局、湿った土でふかふかして程よく隠れる場所に置いてきた。

かわいそう、と口では言っても心では何も思ってなかったり、興味があると思っても何も調べなかったりする。私ってそういうやつだ。だからよく分からなくても理解しようとするしかない、理解できないけれど。

鳥には「おやすみ」とだけ言って落ち葉をかぶせた。

 

f:id:dona_OHO_ak:20210706234404j:plain