あることないこと

ドーナツの絵日記

君は星でできている

こんにちは、ドーナツです。

一週間の絵日記をまとめたら色んな人に見ていただいた。こういうことがないのでちょっと動揺した。さすがに伸びすぎて怖くなってる。上手くいった絵が数点混じっていたので、そのせいかも。嬉しいけど動揺してる。

絵を描くのはおみくじみたいで、今日は何が出るんだろう、と私自身が思ってる。上手く描けたら大吉。なかなかそうならない時もあって、つい良かった時のものに執着し始める。自分も含めて見る人の意識のことを考えないのが一番いい状態かもしれない。自分の目が一番うるさい。

水曜日なので日比谷TOHOシネマズシャンテに「スーパーノヴァ」を観に行った。長年連れ添ったゲイカップルのパートナーが患った認知症に向き合う話。私も、他のお客さんも沢山泣いていた。始めから終わりまでずっと離れず抱えてるものがあって、それがどこにも投げ出せないものだから悲しくて辛かった。誰も代わってあげられない。

愛する気持ちがあればあるほど、それが終わっていくのが悲しくてしょうがない。顔や体にできた皺や、体毛や、白髪が。老いていてもまだ生きていることの実感になって余計に胸が苦しくなる。大人だって怖くて仕方がないし寂しくて仕方がない、なのに子どものように泣いたり頼ったりできない瞬間がたくさんあって、これから別れも待ってる。

圧倒的に悲しくてどうしようもないもののことがいつも気になる。待ち受けていることに耐えられる気がしない。だけど人は愛したい。愛に向き合っても起きることは起きる。今から心配してもしょうがないけど、今を大事にするしかないけど。悲しいことにゆっくり折り目をつけて畳んでいくたびに、成熟してるのか諦めてるのか分からなくなる。

すごくいい映画だった。すごく。
愛する人に会いたい。

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