あることないこと

ドーナツの絵日記

天使のしごと

書きたい欲があるみたいだ。


たまに、自分がなにかの使者になったように感じる。
使者、または調整役のようなもの。お呼びが掛かって、そこに出向き、何かを伝えて、終わったら去っていく。どこに出向くかはそのときどきの自分の興味関心が示してくれる。縁があって引き寄せあった相手や、対象にたいして何らかの役割があると感じることがある。

そこでの自分の役目はたいてい「それを続けたほうがいい」「それはあなたにとって重要だ」ということを伝えたり、または「あなたには助けてくれる人がいる」「あなたは大切で愛されるべきだ」ということを、間接的に伝える。仕事を手伝うこともあるし、友人になることもある、具体的なギフトを贈ることもある。それで上手く伝わったら、駒が次に進むので私はお役御免ということになる。

自分で使者、みたいに思うなんてとても自意識過剰だし、実際には何も起きてない、気付かれてすらいないかもしれない。でも自分ではそう思うから、思いたいんだろうからしょうがない。これを誰かに認めてほしいとも思わない。そういう仮説で考えると、自分の経験上納得できることが多いというだけで。

伝えたいことはなかなか伝わらない。「それあなたに向いてますよ」「これがあなたらしいですよ」という、あくまでも私の主観や直感に依るものだけど、そこまで外れてないんじゃないかとは思う。きっと表現力が足りないせいもある。その相手が、自分を疑って信頼してない、という巨大な壁を建てていると、外からなにかを投げてもびくともしない。雛が孵るように、内側から壊さない限りは。

もちろん、そうやって思っていることや、伝えたいと思って動くこと自体が、大変なエゴだ。それでも、わざわざ干渉しようとしてるわけではなく、本当に必要なときにサッと懐まで入っていくイメージだ。まあ、入るのは比較的簡単で、出ていくのが難しい。きっと気付かれないようにやるのが上級者で、それがいわゆる天使というやつかなと、思ったりする。天使になりたいわけじゃないけど、見えない援助の達人がもし天使なら、私にとっては天使先輩だ。

私はさりげなく動けていないし、感謝や見返りを求める気持ちや、エゴも強い。痕跡を残してしまう。離れるべきところで上手く離れられず、物事をややこしくし、時間を無駄にもする。もっと軽やかに、さっと動いて、なんだか助かったな、という人を増やせたらいい。

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大事なこと。

助けることがすごいことなのではなくて、誰かから助けようと思われるその人にポテンシャルがある。弱いから助けてもらうわけじゃない。思わず助けたくなるほど可能性に満ちている。この人を生かすと、きっとこの世界にとって良い感じだ、ここで諦めてもらっちゃ、死なれちゃったら困るよ。あなた、もうちょっとやることあるよ。それも苦しいことじゃなくて、楽しいことだよ。

天使の仕事はたぶんおもしろい。